カフカ『アフォリズム』より

「だれひとりとして認識のみでは満足できない。認識に応じて行為に努めなくてはならない。しかし、その行為のためには力がたりない。故にみずからを破滅しなくてはならない。」
 満足できない切実さがあれば、認識を超え、行為するために、自分なんか捨てちゃえるよな。ジョナさん。

本日の銭湯、脱衣所にて


面識のない不思議な人 「明けましておめでとうございます!」

春山 「アッ、明けましておめでとうございます。」


 二人ともペコリ。(・_・)(._.)


不思議な人 「何歳ですか?」

春山 「何歳に見えますか?」

不思議な人 「40歳!」

春山 「・・・31です・・・。40歳に見えますか?」

不思議な人 「うん!若いんですね!」

春山 「あなたは何歳ですか?」

不思議な人 「30歳ですっ!」

春山 「じゃあ同世代ですね!」

不思議な人 「・・・(無言で見つめる)・・・」


 沈黙が15秒ほど・・・。


春山 「・・・よいお年を・・・」


脱いだパンツをロッカーにしまい、風呂場へと立ち去る春山(31歳)。見送る不思議な男(自称30歳)。

地球の片隅、九州という島の北側で起きた一幕。