2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

くるり“魂のゆくえ”

最近ずっとくるりのアルバム“魂のゆくえ”を聴いている。とてもとてもいい。一曲一曲もいいけど、アルバム全体の流れがちゃんとあって、一曲一曲が共鳴し合っていて、すごい深みになっている。何度聴いても飽きがこない。すごいいい仕事をしていると思う。尊…

ある日の日記から

生きているということは仕合せなことなんだと思う。生きている限りは哀しみも苦労もひっくるめて、ひっくり返して、仕合せにならなければならない。それが生きることの仕事だし、それを仕事にするんだ。そのためには心身ともに健康でなければならず、他人に…

30歳、人生という円の折り返し地点

自分の勝手な想像かもしれないけれど、30歳は人生が描く円の折り返し地点だと思っている。 30歳以降に歩む道は、自分がかつて歩いた道が前にひろがっていて、それは戻っていく道で、同じ道を逆から歩いていくのだけど、時間の経過と自分が別の人間になっ…

子ども時代

小学四年生ぐらいの自分と今の自分が会ったら、子どもの自分は今の自分に憧れたりするだろうか。想像しても答えはもちろん見つからないのだけれど、今と自分を照射するひとつの光にはなる。 せめて正直に生きよう。いつ偶然に出会ったとしても、子ども時代の…

仕事

いい仕事がしたい。誰も傷つけず、携わった人みんなが、苦しみや大変さもひっくるめて最後は笑顔になれる仕事、そしてそれを受けとる人も元気になる仕事。そんな仕事がしたい。 それは、仕事の中身が問題なのではなく、自分の仕事のスタンスややり方の問題だ…

人生の鉄則

保坂和志 『小説、世界を奏でる音楽』297頁より “・・・実加の周囲の人たちは、基本的に全員が“野心”といういままで文学がさんざん取り上げてきた、自我や能動性を疑わない、一本調子で、自分の社会的成功のためには家族も親友も犠牲にすることを辞さない(…

宝満山と空海

二〇一〇年元旦。宝満山山頂に登る。やはりこの山で弘法大師も修行していたみたい。 元旦、この山を登ることから始めなければ気がすまなかった。いつの頃からか、悩んだときや気が鎮まらないとき、この山へ登る習慣がついていた。空海さんゆかりの山が故郷の…

時間の厚み その2

時間の厚みということを最近よく考えている。モノとの付き合いにしても長く大切に使えば使うほど、愛着がわく。愛着がわくことを突き詰めていくと、そのモノの存在に私とモノとの関係性の時間が反映されていて、そこには代替のきかない固有性があり、それが…