2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

井上陽水 海へ来なさい → http://bit.ly/fym04d

多田富雄  新しい赦しの国

帰ってきた老人は 棘のある針槐の幹にもたれ 髭だらけの口を開いた 無意味に唇を動かし 海鳥の声で 預言者の言葉を呟いた 海は逆立つ波に泡立ち 舟は海に垂直に吸い込まれた おれは八尋もある海蛇に飲み込まれ 腸の中で七度生まれ変わり 一夜のうちにその一…

供養

三年ぶりにフィリピンのサマール島を訪れる。(二一歳の頃から通っているから、同じ村にかれこれ10回くらい行っているかな。) 今回は私的な旅ではないとはいえ、心から楽しかった。違う国の違う島に住む友人たちが元気に生活している、それ自体に出合える…

仕事

仕事を通じて、人と交わり、世の中の流れや仕組みを知る。仕事は人間活動の最たるものであり、生命としての運動神経が問われる営みだ。 仕事に入り込むことで、現状よりも深く“ものの道理”や“もののあはれ”を感ずることができるはずだ。 仕事を通してこそ、…

生きている今という時代

勝手に“戦争三部作”と言っているけれど、小熊英二『民主と愛国』、ジョン・ダワー『敗北を抱きしめて』、鶴見俊輔/上野千鶴子/小熊英二『戦争が遺したもの』の三冊は、読みながら救われた経験がある。 生まれてくる少し前の時代(戦前、戦中、戦後)がどん…

ジェームス・エドワード

アラスカ、デーリング村に住むジェームス・エドワード君。2005年当時、5歳くらいだったろうか。エスキモーの村では珍しいことではないのだけれど、ジェームスは養子として今の家族に引き取られた。 養子だったからなのか、彼の雰囲気からなのか、ジェー…

無題

合いたい人に合えないのは本当に哀しい。その哀しさを抱いて生きるしかない。映画『グット・ウィル・ハンティング』を観て、そんなこと思った。