言葉と人生

 言葉は人間の生命の深いところからやってくる。言葉に対する姿勢・言葉に向かう姿勢が、そのままその人の生きる態度になる。
 だけれど、その気づきだけでは足りない。『人間は言葉をつかう動物でもあるが、言葉につかわれる動物でもある』ということを自覚しておかないといけない。言葉に対する人間の受動性を前提にしていればこそ、言葉と言葉がうまれる深層というか根源のような何かに向きあうことができるのだろうと思う。(写真も言葉と同じところからうまれてくる)
 だから、言葉への向きあい方がそいつの生き様になるのだ。そういう意味で、“言葉を大事にすること”、“約束を守ること”、“堂々と生きること”、この三つは言葉は違えど、それぞれの矢印で同じような方向のところを指している。
 言葉の大切さ、言葉と人生(生き様)の関わりに気づけただけでも、東京に来て働いてよかったと思う。堂々と生きたい。