巡礼の終わりに。次の始まりに。

 サンティアゴ巡礼が無事に終わった。
 フランスのオロロン・サンタマリーという街から歩き始め、ピレネーを越え、サンティアゴ・デ・コンポステーラを経て、ユーラシア大陸の最西端フィニステーラまで約1000kmを歩いた。25㎏の荷物を担いでの巡礼路歩きは厳しく、毎日が闘いだった。正直、サンティアゴまで辿り着けるかどうか自信はなかった。でも、出逢う風景や巡礼者、地元の人たちからたくさん元気をもらい、毎日満たされた気持ちで歩くことができた。ただ歩けることがとても幸せだった。
 巡礼路を歩いたこともいい経験になったが、イベリア半島北部を自分の身体だけで歩ききり、大陸の大きさや人間の歩ける距離を肌で知れれたことは他の何にも変えられない貴重な経験になった。
 子どもができて中学生ぐらいになったら、一緒に巡礼路、歩きたいな。まだまだやりたいことたくさん。歳を重ねてしか味わえない楽しみもたくさん。日本に戻り、福岡に帰ってガンバロー。