エリック・ホッファー 『構想された真実』より

 自己欺瞞なくして希望はないが、勇気は理性的で、あるがままにものを見る。希望は損なわれやすいが、勇気の寿命は長い。希望に胸を膨らませて困難なことにとりかかるのはたやすいが、それをやり遂げるには勇気がいる。(52頁)

 有意義な人生とは学習する人生のことです。人間は、自分が誇りに思えるような技術の習得に身を捧げるべきです。技能療法の方が宗教的な癒しや精神医学よりも大事だと思います。技術を習得すれば、たとえその技術が役に立たないものでも、誇りに思えるものです。五歳の子どもを間近に見たことがある人なら誰でも、その技術習得欲を印象づけられたはずです。私は、かつて、成熟するとは、五歳の子どもの真剣な遊び心を取り戻すことだと言いました。当時は独創的な考えだと思っていましたが、後に、ボードリヤールが、天才を子どものような探究心を持つ人と定義しているのを知りました。(168頁)

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