生きている今という時代

 勝手に“戦争三部作”と言っているけれど、小熊英二『民主と愛国』、ジョン・ダワー『敗北を抱きしめて』、鶴見俊輔上野千鶴子小熊英二『戦争が遺したもの』の三冊は、読みながら救われた経験がある。
 生まれてくる少し前の時代(戦前、戦中、戦後)がどんな時代だったのか。どんな川上から今という時代が在るのか。今という時代の輪郭だけでもつかみたくて死にモノ狂いだった20歳前半に出合えた三冊。今も大切な本です。